薄桜鬼 真改 風華伝

【感想】薄桜鬼 真改 風華伝 土方篇

薄桜鬼風華伝 土方歳三篇の感想について

この記事は、Nintendo Switchのソフト「薄桜鬼 真改 風華伝」の攻略対象キャラクターである「土方 歳三」の攻略ルートをプレイした感想をまとめたものです。趣味嗜好が含まれます。なお、ネタバレにご注意ください。

薄桜鬼の土方歳三といえば、パッケージにソロで番を張るような主役ポジ!本来、副長だからNo2だけど!!
薄桜鬼というより、新選組の物語が土方歳三の物語といっても過言じゃないからこれは必然ですね。そんな鬼の副長と呼ばれる土方の物語の感想です。

風ノ章 土方篇のまとめ

風ノ章は、わけあって京の街に父親を探しに江戸からやってきた男装の主人公、雪村千鶴が新選組の秘匿とされる「なにか」に関わってしまうことで騒乱に巻き込まれていく物語。

いつ殺されてもおかしくないような屯所での軟禁生活から始まったこの物語は、新選組にとって大きな事件である池田屋事件や禁門の変~鳥羽伏見の戦いまでが描かれる。新選組の境遇とおなじく目まぐるしく変わる千鶴の立場。隊士のみんなと過ごすうちに千鶴は新選組に気持ちを移していきます。何かあった時になにもできない事にもどかしさを感じる度、何かできないか?と模索する千鶴の姿をみて土方の心境も変化していくようになります。

出会い

土方と千鶴の出会いは冬の京の街。ロマンティックに降る⛄❄️雪の中でした。
「良いもん持ってんじゃねぇか」と浪人に絡まれた所をさっそうと助けてもらう・・・わけではなく、刀と刀がぶつかる音⚔と、血🩸が飛び散る「あれ?これ乙女ゲーだよね?🤔」と疑うような凄惨展開からスタートします😱

美麗なスチルでごまかされそうになりますが😅、考えられる出会い方としては最悪とも言えるこの出会いにより、千鶴はずぶずぶと京都の治安を守っているとされる新選組の闇の部分へと踏み入れていくのでした。

土方と千鶴の関係性

命を握る者と握られる者として始まったこの関係。主導権が完全に土方側にあります😥父親探しのために京に出てきた千鶴ですが「部屋で大人しくしていろ!」と過保護父親ムーブが止まらない土方を前に屯所内を自由に動くこともままならない歯がゆい毎日を送ることとなります・・・😞

少しずつ変化する立場

最初は監視されて窮屈な思いを余儀なくされた千鶴も、とある事件を手伝った事をきっかけに少しずつ行動範囲が広がっていきます❗それでも土方は「じっとしてろ」か「部屋で待ってろ」を推奨する静観派💧常に蚊帳の外だった千鶴にとって大きな転機となったのは、味方だった仲間が敵になったり、自身の出自に関して周囲を巻き込むことになった頃でした💥目まぐるしく変わる情勢の中、受け止めて前に進もうとする千鶴に対し、土方の接し方も少しずつ変化していきます。

新選組が居場所になっていく千鶴

千鶴は何度か新選組を離れる選択を迫られます😟その度に自分の立場を改めて考えさせられるのでした。最初は父親を探すために否応なく置かれていた場所であるはずの新選組も、この頃になると自分の居場所になっていたのでした🏠

土方はそんな千鶴の選択にお礼を言います。この頃になると、彼らにとっても千鶴は大切な仲間となっているのでした。

華ノ章 土方篇のまとめ

華ノ章の土方歳三篇は、新選組における戊辰戦争の期間が描かれる。王政復古の大号令以降、立場を失いつつある幕府軍。新選組も同様に新政府軍に侵攻されどんどんと後退を余儀なくされます。一方、千鶴は自身の出自に関係する鬼についての事がわかってきます。千鶴を守りながら、新選組も守る土方。大きくなった責任が押し寄せ苦労する土方を、千鶴は献身的に支える道を選ぶのでした。

時代の変化

新選組は名前を改め、旧幕府側として新政府軍と戦っていくこととなる。一方土方は、👹鬼の一族とされる者と戦った事が要因で訪れた体の変化に順応するために身を削り生活する事となります。事情を知る千鶴は彼を気遣い、気が気でない毎日を送ることに😰

往生際の悪い男

旧幕府軍は戦いを重ねる度に立場を悪くしていきます。ついには隊の顔であった局長が捕縛されてしまい、隊内の指揮も次第に落ちていきます🌩️ 土方自身も衝撃の大きい出来事が連続し、心が折れても仕方のない状況になる中でも歩みを止めぬ選択をします🔥

土方を支える千鶴

立て続けに起こる対処しなければならぬ事に、土方に伸し掛かる圧と荷物がどんどんと増していきます📦📦📦 千鶴に対してキツく当たる事もありましたが、土方が自暴自棄になれば叱咤し、心が折れそうな時は励ますのでした。

夢の終着点

進んだ先に何もない事を知りながらも、信じたもののためにひたすら突き進んだ道の先。脇目も振らずに土方の後をどこまでも追った千鶴の結末もここにあります🌸

ぐっと来たシーン

物語をコンプリートしたプレイヤーの感想です。考察や偏った意見等がありますが、一人の人間の意見として広い目で読んでいただけたら嬉しいです。

土方の分かりづらい気遣い

劇中、土方はとにかく「じっとしてろ!」と主人公の行動を阻害するような頑固っぷりを発揮していますが、最初はその抑圧的な態度😠にやきもきします😖😖😖

ところが、「大人しくしてろ!」「待ってろ!」「部屋にいろ!」の頑固親父シリーズに発展している彼の心境はどうも危険なことに巻き込まないための死ぬほど分かりづらい配慮と心配する心から来ているものだと次第にわかってきます☺

鬼の副長、言動で損するタイプの優しい男である!!

土方にとっての矜持

私が鬼の副長が鬼よりも恐ろしい存在だと思ったのは、彼の言動の数々です。劇中のセリフで好きなのは、🗻天王山で風間と対峙した時の言葉です。ここでは武家出身でもなんでもない土方にとっての戦いの価値観が、風間との「誇り」というものに対する議論で明らかになっていきます💥

ここのシーンと今後因縁となっていく土方と風間の価値観の違いが堪らなく大好きです。

武器を取ったらその武器で殺される覚悟を そんな彼なりの誇りを感じます。

土方にとっての雪村千鶴

土方にとって千鶴は取るに足らぬ存在であった事はたしかで、口が悪くぶっきらぼうな態度は年端もいかぬ娘を恐怖させるには十分なハズ💦 見知らぬ土地で一生懸命生きて偉すぎるよ千鶴~🥺
とはいえ、言ってしまえば弱みを見られて殺してしまったほうが話が早いはずの千鶴を生かしたのは土方の根っこの部分が優しさでできてるがための同情心からくるものかもしれません😏

物語が進行しても態度が変わらぬ土方でしたが、恐らく彼の中で大きく千鶴の立ち位置が変わったと思わせる出来事が、千鶴の行動の意思表示を聞いた時だと感じました。
自身ができる事が無いかと一生懸命模索する千鶴の胸の内を知ることで、土方も接し方を変化させてくるこの信頼関係の積み重ねの表現がとてもぐっときました✨️

この出来事の後から、千鶴が隊の活動に関わる事も増えるので印象的です!

鬼より鬼な新選組副長の物語

薄桜鬼はタイトルに「鬼」が含まれるため、そのテーマに含まれる「鬼の副長」と呼ばれる土方歳三の存在感は計り知れないものがありますね👹
仕事の鬼であり、ときに鬼のように怒り、鬼のように残酷な決定もしてのけます😱

捨てられない荷物を抱え、捨てたくなかったものを捨てざるを得なかった彼の葛藤は涙なしで語る事は難しく、誰よりも新選組を背負った男の生き様!この震える気持ちは表現が難しい・・・🌸 辛かったけど、見届けられてよかった。そんな心境になりました。副長BIG LOVE💗

そりゃモテるだろ土方歳三!!!!

まとめ

というわけで、土方歳三ルートの感想でした。実は2008年に発売したPS2版をプレイした事があり、当時は土方の魅力に気づききれない部分もあったなぁ。と思うくらいには副長の事大好きになりました😻

綺麗事なんてクソ喰らえな泥臭さと、役人になっても影を潜めない治安の悪さが最高です💪取り繕わない人間らしさが魅力の副長!こっからまた違うシリーズで会うのが楽しみになりました✨️

 

薄桜鬼 真改 風華伝

ゲーム発売元情報

薄桜鬼 真改 風華伝 for Nintendo Switch 公式サイト
(IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY)